害虫とは?人間と害虫の関係と歴史

身近な害虫といえばゴキブリですが、恐竜がいたような太古の時代から現代まで生き抜いてきた生き物だといわれています。

ここではそんな身近なゴキブリから、農作物を食い散らかす害虫に至るまで「人間と害虫の関係と歴史」と題して、害虫の生態や人とのかかわりありについてご紹介させていただきます。

害虫の生態

害虫とは

害虫とは、人や家畜・農作物に有害な虫をいいます。例えば、家の中でよく見かけるゴキブリやネズミなどです。
その他にも、人に直接害をもたらす蚊やダニ・ノミも害虫に該当します。

ただし、人間にとって害をもたらすという意味合いから害虫と呼んでいるに過ぎません。

要するに彼らの立場に立ってみると、生きるために人の血を吸ったり外よりも食物を確保しやすいから家の中に侵入してくるのです。
言うなれば、本能に基づいた習性のようなものです。そういう意味では、人間が一方的に害虫と名付けているだけです。

益虫とは

益虫とは、人に害をもたらす害虫とは対照的で有益な虫をいいます。

害虫とか益虫という区分の仕方はあくまでも人間の利害関係に基づくものであって、絶対的なものではありません。

ちなみに益虫の例を挙げてみると、巣を張り巡らすクモは害虫を捕獲してくれるので益虫とみなしています。
また、お風呂などの窓ガラスに張り付いているヤモリも、虫を捕獲してくれるので人間にとっては益虫ということになります。その他にも身近なところでは、絹糸が採れる蚕や蜂蜜が採れるミツバチも益虫です。

人や家への害

被害による害虫の分類

害虫は大きく分けると見た目が気持ち悪いという不快害虫、衛生上の害をもたらす衛生害虫、経済的な損害をもたらす経済害虫に分類することができます。

具体的には、不快害虫にはクモやゲジゲジなどが挙げられます。ただし、クモは虫を捕獲してくれるしゲジゲジはゴキブリを捕獲してくれるので、害虫と益虫の双方に当てはまります。

また衛生害虫には、ウイルスなどの病原体を媒介して感染症の危険性が伴う蚊やハエ・ダニなどが該当します。
そして経済害虫には、家の中の食べ物を食い散らかすネズミ、家の柱を食い尽くすシロアリなどが挙げられます。

人や家への害をもたらす害虫駆除の重要性

ネズミやゴキブリ・シロアリなどの害虫は、繁殖力が強いので害虫駆除を行う場合には徹底的に行う必要があります。
とくにこれらの害虫を発見した場合には、すでに家具の裏や家のあちこちに相当数の害虫が生息している可能性があります。

とくに、シロアリの場合には家の柱を食い尽くしてしまうので、家自体が大きな損害を受けてしまいます。

※シロアリについて詳しく知りたい方はこちらへ。

ただし、こうした厄介な害虫の駆除方法も時代と共に随分と進んでいます。
例えば、プロの害虫駆除業者が、素人では中々駆除しきれないネズミやシロアリなどを根本的に駆除してくれるような時代へとなってきました。

食べ物や農作物への害

家の中で見かける害虫

家の中で見かける害虫の中でもハエは、食卓にある食べ物だけでなく人や家畜のフンや汚いところを好む習性もあります。
おまけにハエは、赤痢菌やコレラ菌など数多くの病原菌を媒介するので注意が必要です。
ただし近年では、トイレが水洗化したりゴミの処理が合理的に改善されるなどで随分と減少傾向にあります。

また夏の季節になると、屋内屋外問わず被害に遭うのがです。蚊も刺されると痒みが生じるというだけでなく、感染症にかかるという危険性があります。
例えば蚊による感染症には、日本脳炎やデング熱・マラリアなどが挙げられます。さらには、ペットもフィラリアという病気に感染する恐れがあります。

※蚊について詳しく知りたい方はこちら

害虫による農作物への被害

ベランダや庭などで家庭菜園をしているという方には、害虫による被害というのも小規模なものです。
ところが、大きな敷地面積で農作物を栽培するような農家の方にとっては害虫による被害も相当です。
例えば、アブラムシやアオムシ・テントウムシなどは、野菜の栄養分を吸ってしまったり、野菜を食い荒らす害虫の定番的な存在です。

こうした害虫を駆除しないで放置したままでいると、農作物の品質や収穫量が極端に低下してしまいます。そうなると、農作物の収入で生計を立てている農家の方にとっては、大きな打撃となることは言うまでもありません。

かつては農作物に農薬を撒くというのは定番でした。ただし近年では、農薬を使わないで害虫を駆除するという無農薬栽培という方法が随分と進められています。

まとめ

ここでご紹介した様々な害虫の駆除方法も現代科学の発展と共に随分と進んでいるので、上手に取り入れていきたいものですね。

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