ゴキブリ:不快・衛生・経済の3拍子揃った「害虫王」
害虫を挙げるとしたら、真っ先にゴキブリを挙げるという人がほとんどです。そのくらいにいろんな害虫の中でも、ゴキブリは最も多くの人に嫌われている害虫ということになります。
おまけにゴキブリは、不快なだけでなく衛生的にも経済的にも被害を蒙ってしまうまさに3拍子揃った害虫王です。
ここでは、そんな害虫王ゴキブリについて、その生態から対策方法に至るまでご紹介いたします。
内容
ゴキブリの生態
サナギにならない昆虫
通常、昆虫は卵から孵化して幼虫の時期を経て、その後サナギから成虫へと変化しながら成長するようになっています。ところがゴキブリの場合には、卵から孵化して幼虫になりその後サナギに変化しないで成虫へと成長するようになっています。
ゴキブリは夜行性
ゴキブリは、夜行性なので夜中に活発に行動をするような習性があります。それではどうして真っ暗な場所でも動き回ることができるのかといえば、長い触覚を持っておりそれで食べ物の在り処を見つけたり、物にぶつかることなく動き回ることができるのです。
不快害虫としてのゴキブリの被害
不快害虫とは
不快害虫とは見た目が気持ち悪いとか、近くにいるだけでも人を不快な気分にさせてしまうような害虫のことをいいます。そういう意味では、実際に受ける被害というよりも心理的に被害を受ける割合のほうが大きい害虫ということになります。
飲食店ではNG
不快害虫の代表ともいえるゴキブリは、飲食店やお店などではゴキブリが1匹出没するだけでもNGといえます。とくにお客さんにゴキブリを発見された際には、あんな不潔なお店には2度と行かない!ということにもなり兼ねません。そうなると、心理的な被害どころか経済的な被害も蒙ってしまうに違いありません。
衛生害虫としてのゴキブリの被害
衛生害虫とは
衛生害虫とは、ウイルス・細菌などを媒介することによって、感染症になるなどの衛生上の被害を蒙る可能性のある害虫をいいます。
とくにゴキブリの場合、家具の裏など汚い所を徘徊したり住処としているので、様々な細菌や病原菌を媒介してしまう可能性があります。
ゴキブリが媒介する病原菌
ゴキブリは、家具の裏などの汚い場所を住処としていますが、元々は下水や排水溝などから侵入してくることもある害虫です。
ちなみに、そんな衛生害虫でもあるゴキブリが媒介する病原菌には、食中毒を引き起こすサルモネラ菌・赤痢菌・チフス菌・大腸菌などが挙げられます。
経済害虫としてのゴキブリの被害
経済害虫とは
経済害虫とは、お店や倉庫の商品のパッケージを破いたり中身をかじったりすることによって、経済的な損害を与える害虫のことをいいます。一般家庭にある食料品をかじる程度ならまだしも、お店や倉庫の商品というのは相当数あります。従って、その経済的な損害は相当なものとなってしまいます。
ゴキブリは雑食性
ゴキブリは雑食性なので、何でも手当り次第に食べてしまいます。このゴキブリと同様に、経済的な損害を与えれるといわれるのがネズミです。ネズミにしろゴキブリにしろ、商品をわずかでもかじられたりすると、もはや商品的な価値が失われてしまいます。
誰でもできるゴキブリ対策
毒エサタイプのゴキブリ駆除商品
ゴキブリ退治で一番人気のあるのが、何といってもブラックキャップやコンバットなど毒エサタイプの駆除商品です。これらの市販されている駆除商品は、ゴキブリが大好きなエサに毒を混ぜ込んであるので、毒エサを食べたゴキブリだけでなく住処のゴキブリや卵にまで効果があるといわれています。
外からの侵入経路を経つ
家の中にいるゴキブリに対しては、毒エサタイプの駆除商品は大変効果があります。ところが、新たに外からもゴキブリが侵入してくる可能性があります。
とくにエアコンの通気口や換気扇の通気口、あるいは排水溝や下水管、空いた窓などからゴキブリは侵入してきます。そうしたことからも、外からの侵入経路を経つことも同時並行して行う必要があります。
ゴキブリは、恐竜がいた時代以前からこの世に生息していたといいます。そんな生命力の高いゴキブリの駆除ともなると、生半可な対策では到底無理というものです。
ぜひともこの機会に、ゴキブリの根絶に挑戦してみてはいかがでしょうか。
ゴキブリに匹敵するやっかいな害虫は他にもいます。
害虫ではありませんが、もっとやっかいかもしれない害獣はネズミです。