ハエ:不潔な菌を運んでくるヤツ
ハエは様々な病原菌を撒き散らすので、ゴキブリよりも警戒する必要があるといえます。例えば過去にも、病原性大腸菌O-157や鳥インフルエンザが問題視されましたが、それらの有名な病原菌もハエが媒介してしまいます。
ここでは、そんなハエについてその生態や退治方法などをご紹介いたします。
内容
ハエの生態と種類
ホバリングが得意な飛翔生物
ハエの生態で欠かすことのできないのがトンボに次いでホバリングが得意な飛翔生物であるという点です。 ちなみにホバリングとは、空中のある一点で静止することをいいます。
ただし、停止するとはいっても引力が働いているので、羽根を動かしながら静止する必要があります。
そんな高度な飛翔技術でもあるホバリングをトンボに次いで得意とするのがハエなのです。
もちろんチョウやハチもホバリングが可能なのですが、飛翔・飛行能力がズバ抜けて早いというのも大きな特徴として挙げられます。その上ハエは、方向転換という高度な荒業も持ち合わせています。
ハエの種類
ハエといえば、青光りしているキンバエと真っ黒でキンバエよりも小ぶりのイエバエがよく知られています。その他にも、サシバエやノミバエ・ショウジョウバエ・チョウバエなどが挙げられます。
おまけにハエは、腐った物やフンなど汚い物や臭い物を好むような習性があります。
ちなみにハエのほとんどが、腐った物やフンに好んでたかるので病原菌を媒介する恐れがあります。ただし、ショウジョウバエだけは益虫とみなされています。
とくに腐った物やフンにはたからないので、病原菌を媒介するという心配が要りません。それに実験動物としても利用されており、新薬の開発や遺伝の研究には随分と貢献しているのです。
ハエがもたらす被害について
病原菌の媒介をしてしまう
ハエの被害については、すでに上述したように病原菌を媒介してしまうという衛生上の大きな問題が挙げられます。とくに、腐った不衛生な物ばかり好むという習性があるために、それらに寄生している病原菌を媒介してしまうのです。
ちなみによく屋内で見かけるイエバエは、病原性大腸菌O-157を媒介するので注意が必要です。
さらには、彼方此方飛び回る習性も持ち合わせているので、病原菌を彼方此方に撒き散らしてしまうという結果にも繋がるのです。
もちろん、ハエの被害はそれだけではありません。とくに青光りしたキンバエは、見ているだけでも不快感で気持ちが悪くなります。衛生面に敏感な方であれば、ハエを見ただけでも精神的なダメージは大きいに違いありません。
ハエ1匹当たり500個の卵を産む
ハエの寿命自体は、卵から成虫になって1か月半程であるといわれています。そういう意味ではハエの寿命自体は、人間の寿命に比べるとはるかに短くはかないものであるといえます。その代り、ハエは成虫になると数日後には産卵を始めます。
おまけに寿命が来て死ぬまでに500個程度の卵を産むといいます。そうしたことからも500個のハエが成虫になると、それぞれのハエが各々500個の卵を産むということになります。そんなことを考えただけでもゾーッとしてしまいます。
ハエ対策のコツ
市販の殺虫剤を使う
ハエ退治で一番オーソドックスなのは、市販されているハエ用の殺虫剤スプレーを使う方法です。ただし、食卓で殺虫剤をスプレーするとその後が大変です。そのため、ハエ用の殺虫剤スプレーに変わる効果的なハエ退治があれば、その後の掃除が随分と助かるのではないでしょうか。
そこでお勧めしたいのは、ファブリーズなどの消臭スプレーをハエに吹きかけるという方法です。こうした消臭剤自体は、殺虫剤のような健康上の問題を心配することは要りません。
ちなみに消臭剤スプレーには、界面活性剤が含まれており、ハエが呼吸する気功を塞いでしまうので死んでしまうのです。
ハエ叩き・虫取り用粘着シート
ハエ叩きは、何十年も前からありました。とくに、素早い飛翔能力を持ち合わせているハエでさえも、このハエ叩きにはかないません。しかも、虫は明るい電灯に集まりやすいという習性があるので、夜家の中を暗くして1つの電灯だけ明るくしておくとそこに虫やハエが集まってきます。
その時に、ハエ叩きでハエを叩き落とすという方法があります。さらにはこれも昔からあるのですが、ハエや虫取り用の粘着シートで捕獲するという方法です。これならば、殺虫剤スプレーのような健康被害の心配も要りません。
ハエよりもゴキブリを警戒している主婦の方が多いかもしれませんが、今回ご紹介したような内容を踏まえて、今後はゴキブリ以上にハエ退治も心掛けてもらいたいものです。
ゴキブリ対策についてはこちらをどうぞ