イタチ:凶暴で、家を荒らす
イタチは都会ではあまり見かけませんが、田舎に住んでいるとたまに道路を小走りに横切ることがあります。
あるいはイタチが、朝ネズミを追いかけていたこともありました。私が起きてきたのですぐにイタチは退散したのですが、後に残されたネズミは血だらけで半死状態でした。
ここでは、そんなイタチの生態や駆除方法についてご紹介いたします。
内容
イタチの種類・生態
イタチの種類
イタチは、ネコ系の哺乳類で全世界には20種類程のイタチがいます。イタチの種類という点では、意外にも少ないほうだといえます。
ちなみに日本では5種類のイタチが存在しており、在来種のニホンイタチと外来種のチョウセンイタチはよく目撃されたり被害も数多くあります。
外来種のチョウセンイタチは、ニホンイタチよりも身体が若干大きく尾っぽも長いといわれています。元々は人家に住み着くような習性はなかったのですが、エサが豊富であったり天敵から身を守りやすいということで、近年人家に住み着くイタチが増えているといいます。
イタチの生態
イタチは、沖縄を除く日本全国に生息しています。一見リスのようなので、ペットとして飼いたいという方もいらっしゃるかもしれません。
ところが実際には見た目に反して、鋭い牙を持っており雑食性で相当凶暴であるといいます。
農家の野菜だけでなくカエルやネズミ・昆虫など何でも捕食します。
近年、外で捕食した生き物を人家に持ち込んで住み着くようなイタチもいるといいます。
イタチが家の中に侵入してくると、強烈な野生臭がするのですぐにイタチが侵入したことが分かります。またフンや尿に至っては、鼻が曲がってしまうほどに臭いも強烈で天井にシミができてしまうほどです。
イタチがもたらす被害
人家に侵入して住み着く
イタチは小柄で可愛らしい風貌ですが、見かけによらず凶暴でまさに肉食獣そのものです。時には、自分よりも体の大きいウサギや鶏でさえも捕食します。
おまけに人家に住み着いてしまうと、捕獲した生き物を持ち込むので家の中に死臭が漂うことさえあります。
おもに天井裏や縁の下などを住処とする習性があり、天井裏を走り回って騒音被害を出したりします。
そしてイタチの排泄物も強烈な臭いを放つので、天井や壁にシミができるようなケースもあります。
台所に食品などを放置していると、昼夜関係なく食い荒らしてしまいます。
勢力を広げるチョウセンイタチ
チョウセンイタチは、元々は長崎県の対馬だけに生息する生き物でした。ところが外国から持ち込まれたチョウセンイタチが勢力を広げるようになり、今日ではニホンイタチよりも数が多くなっているといいます。とくに西日本では、チョウセンイタチによる被害が相当多く挙がっています。
イタチの被害例では、人家に侵入して住み着くというだけでなく大きな鶏でさえも襲うような凶暴なので、養鶏場に侵入して鶏が襲われることさえあります。
また、イタチにはダニやノミが寄生しているので、アトピーやぜんそくなどを引き起こすといった例もあります。
イタチの駆除・予防対策
イタチの駆除
イタチはネズミよりも相当大きな生き物なので、駆除や捕獲にはある程度の技術や経験も必要になってきます。そのため素人が、時間と労力を掛けながら失敗ばかりを繰り返すよりも、一層のことプロの駆除業者にお願いしたほうが確実に駆除することが可能です。
通常イタチの駆除にはイタチ捕獲器が多く用いられますが、ネズミやゴキブリのような小さな害虫ではないので、地域によっては捕獲許可申請や狩猟免許等が必要という自治体もあります。おまけにイタチは、鳥獣保護法という国が定めた法律でも捕獲や駆除が禁じられています。
そういう意味では、イタチの駆除に関しては十分な事前調査や注意が必要です。
イタチの予防対策
イタチは、ネズミとは違って体長が30?以上もある比較的大きな生き物です。その代り身体自体はかなり細いので、小さな穴さえあれば容易に人家にも侵入されてしまいます。そのため、例えイタチの駆除を苦労して行ったとしても、再び別のイタチが侵入してくるという可能性も十分考えられます。
そうしたことからもイタチの駆除と同時に行うべきなのが、イタチの侵入口を塞いでしまうということです。
とくに、縁の下の金網が破れていたり木枠が外れていたりすると、容易に侵入されてしまうので家の周囲や通気口などの点検修理も必要になってきます。
イタチはネズミとは違ってとにかく大きな生き物なので、そう簡単に駆除することはできません。
イタチの被害でお悩みの方は、今回ご紹介したような内容を参考にしてみて下さい。
ネズミに悩んでいる方はこちらの記事をどうぞ。