ムカデ:毒を持ち、人に噛み付くイタイやつ

昔子供の頃には、家が隙間だらけだったので夏になると夜中にムカデに噛まれたことがありました。

あるいは居間で寝転んでテレビを見ていると、突然目の前にムカデが現れたりしたものです。

ここではそんな恐ろしくて気持ちの悪いムカデの生態や駆除方法についてご紹介いたします。

ムカデの生態

日本でよく見かけるムカデは4種類程度

世界中のムカデの種類ともなると数千種類にも及びますが、日本に限定するならば130種類程になります。

さらによく見かけるムカデともなると、わずか4種類程度になってしまいます。

その4種類とは、トビズムカデ・アオズムカデ・アカズムカデ・タイワンオオムカデになります。

これらのムカデの中でも獰猛で人を噛むムカデともなるとタイワンオオムカデを除くムカデに限定されます。

いずれのムカデも体色は黒っぽい色で足はオレンジ色をしています。

ちなみに人を噛むとはいっても、普段は石の下や植木鉢の下などにひっそりといる臆病者のようにも思えますが、実際には明るい所が嫌いなだけです。

身体のパーツによって色が違うカラフルな生き物

ムカデは、頭・胴体・脚とそれぞれのパーツによって色が違うとてもカラフルな生き物です。そのためパット見、とても仰々しい印象を受けてしまいます。たまに夏になると、外から家の中に侵入してくることがあります。

とくに畳の部屋などで寝そべっていて、突然近くで見かけるとびっくりしてしまいます。一般的にムカデは肉食系なので、ゴキブリやミミズなどの小さな生き物に噛みついて、毒を流し込みながら弱らせて捕食します。

一方、ムカデよりも大きい昆虫や爬虫類・鳥類・哺乳類にはすぐに捕食されてしまいます。

ムカデがもたらす被害

ムカデに噛まれると激しい痛みが伴う

ムカデは、夏場になると民家に侵入してきて噛まれることがあります。しかも、ムカデの毒は酸性でちょうどハチに刺されたような激しい痛みが伴います。毒ヘビに噛まれた時のように命が危ないという程ではありませんが、発熱を催したり噛まれた箇所が炎症を起こします。

腫れが酷い時やショック症状になった場合には、病院に行って治療をしてもらうことをお勧めします。

ちなみに民家に侵入するとはいっても、人間を襲うためでは決してありません。やはりゴキブリなどの小さな生き物を捕食するのが大きな目的です。

ムカデノイローゼ

近年の住宅は、密集性が高いのでムカデが侵入してくるということはほとんどありません。

ところが昔の住宅というのは、床板に隙間などが随所にあったのでムカデが居間や寝室に侵入してくるということがありました。そのため、一度でもムカデに噛まれた経験のある方であれば、また再びムカデに噛まれるのではないかといった恐怖感に襲われてしまいます。

たまに寝室にある布団の中に潜り込んだりすることがあるので、気の小さい人であればムカデノイローゼにかかってしまう場合もあります。

あるいは居間や寝室に居る時に、天井からポトーンと落ちてくることさえあるので、オドオドとしてしまう人もいます。

ムカデの予防・駆除方法

ムカデの予防

ムカデに噛まれないようにするには、家庭菜園などで植木蜂を移動する際にはムカデが潜んでいるかもしれないので十分な注意が必要です。また、ムカデに簡単に噛まれないように素手で家庭菜園などはしないようにするべきです。

そして屋内においても窓ガラスを開ける際には網戸をしながら、ムカデが侵入できないようにすることも大切です。とくに夏の暑い季節になると、窓を開けっ放しているとムカデが侵入してくる可能性が高くなります。

おまけにそんな場合には、靴の中や座布団の下にムカデが隠れていてうっかり噛まれたり、家族全員がパニックに陥ることすらあります。

ムカデの駆除方法

ムカデは、何かで叩いてもそう簡単には死にません。死んだと思ってうっかりつまみ上げようとすると、噛まれてしまうことさえあります。そこで、ムカデを駆除するにはマイナス数十度の冷気を噴射する這う虫用のスプレーなどもあります。

とくに赤ちゃんや幼児がいらっしゃるようなお家では、殺虫剤よりもこうした駆除用スプレーのほうが衛生上安心です。また、バルサンシリーズの中にもムカデなどを駆除できる商品があります。とくにどこにムカデが潜んでいるか分からないというお家では、こうしたバルサンは大変お勧めです。

 

近頃では、建物も密集度が高まり隙間が無くなったのでムカデに噛まれるという心配は要りません。

ただし、今でもムカデだけは恐ろしいという方は、今回ご紹介したようなムカデの生態や駆除方法を参考になさってみて下さい。

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